「投資戦略フェアエキスポ2015」の復習_その3

3時間目は、システムトレーダーの斎藤正章さんの講演。

(後で書きますが、この講演では衝撃が走った!)

IMG_4207[1]

 

自分で株価データ等を揃え、統計的分析ができる環境を構築しているトレーダーにとっては、斎藤さんの商材に触れる機会は少ないのではないでしょうか。

自分もエクセルとVBAをはじめに学んだため、斎藤さんの存在は知っていながらあまり興味を持っていませんでした。

 

しかし、今回の講演を聞いてみて衝撃!

いくつかの実用に近いストラテジーを紹介されていたんですが、その内容にいくつもの気付きをいただきました。

 

斎藤さんが紹介したストラテジーの対象ユニバースは、

 

日本株 : 時価総額トップ500社

米国株 : S&P500銘柄

 

超過リターンの得にくい大型~中型を対象にしている

スポンサー企業(マネックス証券)との大人の都合もあるのでしょうが、こんなにハードル上げて大丈夫なのかと若干心配に。

 

しかしさらに驚かされたのが、ストラテジーの中身。

個別銘柄の売買条件だ。

 

資料には、各ユニバースに対して順張り・逆張りの条件が具体的に書かれているんですが、その条件が面白い!

この手の商材には大抵、聞いたこともないようなテクニカル指標を用いて、過剰最適化を施してあるもの。

しかし斎藤さんのストラテジーには理解できない売買条件が無かった

というよりも、自分が個別銘柄をリサーチする際に意識するポイントと、かなり類似していたので驚いた。

 

たとえば逆張り戦略において、このような条件が組み込まれてある。

 

・前日3%以上の下落

・株価位置(20日)が50%以上のもの

 

”20日株価位置”とは、”過去20営業日の高値~安値に対して、どの位置にあるか”を表すもの。

”50%以上”を条件としているこの場合は、大まかに言えば

”直近1カ月間において右肩上がりの銘柄を選べ”

という意味だろう。

 

つまり、ここで紹介された斎藤さんの逆張り戦略は、”上昇トレンド期間中の銘柄を押し目買いしろ”というトレンドフォロー戦略の一種なわけだ。

このほかにもいくつか条件があるが、そのすべての条件は無意味なフィッティングではなく、斎藤さんの戦略的構想をしっかりと表現されたものになっている

「どうせ帰納法的な変数のこねくり回し作業なんだろう」程度の気持ちで参加していたので、反省しつつも、良い意味で驚いた。

 

 

 

・・・で、少し考えを巡らせていると、体に電気が走る。

 

 

 

斎藤さんの「株価位置(n日)が~%以上」という条件は、表現の仕方こそ異なるものの、様々な人間が語り続けてきたものじゃん!?・・・と。

 

個人のシステムトレーダーにとってのカリスマ・土屋賢三さんは、ストキャスティクスによる銘柄スクリーニングの有効性を語っていた。

テクニカル指標のストキャスティクスは、いくつか種類があるものの、その計算式が求めるものは斎藤さんの”株価位置”とほとんど同じものだ

 

さらに言えば、優待値幅取りの夕凪さんは”抜けたら買い”を実践している。

”抜けたら買い”の意味は、”直近・年初来・上場来の高値を抜ける”ということだ。

これはつまり、”株価位置(n日)が100%の銘柄”という表現に置き換えられる(!)。

 

ここに挙げた三者三様表現は違えど、皆同じことを言っているに過ぎないのだ。

つまり簡単にいえば、”買い戦略は右肩上がりの価格推移の銘柄を選べ”という非常に単純明快でありながら、おそらくほとんどのトレーダーが実感を持って納得のいく内容を語っているわけだ。

 

う~~~~ん、おもしろい!

あまり期待せず参加した講演で、よもやこんな気付きが得られるとは。

 

斎藤さんの講演から横道にそれてしまいましたが、斎藤さんの取り組みが、根拠の無いフィッテングの産物ではなく、目的的に組み立てられた言語表現の一種ということをよく理解できました。(やや失礼。)

 

というわけで、3時間目は終了です。

前日、村田美夏(ウルフ村田)さんがリツイートしてくれたことで、閲覧数が桁違いの数に跳ね上がっていました。

このブログで使っている用語が分からない方もいるかとしれませんが、今日はなるべく横文字を減らしてみました。

では、続きは次回!

2 Responses to “「投資戦略フェアエキスポ2015」の復習_その3”

  1. take より:

    miuraさん、こんばんは。
    「投資戦略フェアエキスポ2015」の復習編。私は会場に行けなかったので楽しく、そして学び多い文章で噛みしめながら読んでおります。先ずは一言ありがとうございました。

    今回の斉藤さんの記事、会場で講演された林則行さん(この後登場したらフライングしてすみません・・・)も新高値更新銘柄でスクリーニングをかけて投資をするやり方を書籍で書いておりました。これだけの投資家の方が同じような概念ってmiuraさんの仰るように面白いですね。

    シリーズ記事まだ続きそうなので、次回も楽しみにしております。

    • miura より:

      takeさんとも会えるかと思っていたんですが、さすがにこの時期は無理ですよね笑
      本職の方は乗りきれそうですかね?

      一緒にプロジェクトをやったYさんもおっしゃっていましたが、大相場が来た際には新高値の本数が急増するので、ルーチンとして観察してるとか。
      日本市場が上抜けしてきた今、大金を動かしてそうですね。

      林さんには出席したんですが、書こうか迷ってるところです。
      他には、けむ。さんとテスタさんですね。
      時間があるときに読んでもらえれば幸いです!

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