東証と四季報で想定する浮動株比率が大分違うわけだけど

東証基準と四季報基準の浮動株比率はけっこう違う

皆さんは浮動株比率に関して、東証基準と四季報基準の違いを知っているでしょうか?

今回、運用モデルの改修に伴い計算する機会があったので、それぞれの特徴を以下に(大まかに)まとめてみます。

 

<東証基準の浮動株>

・大株主上位10名の保有株以外

・上記のほか、東証が浮動株とみなしたものは例外とする(詳細は東証HPに資料あり)

<四季報基準の浮動株>

・1単元以上50単元未満の株主が保有する株式

 

大まかにまとめるとこんな感じです。

上記にまとめたそれぞれの基準を見てもらえれば、両者の算出方法は全く異なるものだということがわかりますね。

実務上、私がこれらの浮動株比率を用いるのは、東証が制度を策定しているイベントトレード、四季報関連のイベントトレード、あるいは個別銘柄の需給計算をする際に必要とされる数値です。

そのうえで問題となる特徴・傾向を以下にまとめてみましょう。

 

①東証の算出方法は、固定株を算出しそれ以外を浮動株とみなす消去法

②東証の算出方法は、全体的に大きい値になる傾向がある

③東証の算出方法は、個人が正確な値を再現(算出)することは難しい(東証の判断により金融関連の株主を認めない等、例外がある)

④四季報の算出方法は、より実態の流動性に近しい値を算出しようとするもの

⑤四季報の算出方法は、全体的に小さい値になる傾向がある

⑥四季報の算出方法では、値嵩株や1単元=1000株の銘柄が実態と大きく乖離する場合がある

⑦株式分割があった場合、四季報基準では浮動株比率が増えるが、東証基準の値には変化が無いと考えられる

⑧大株主(上位10名)からの売出しがあった場合、両基準において浮動株比率は上昇すると考えられる

 

②と⑤に関して、東証1部の浮動株比率平均は(ざっくりした計算ですが)、<東証基準=約53%、四季報基準=約15%>となりました。

⑥に関しては、東証基準と比べてもかなり大きな差異になりやすいので注意が必要です。

例えば、8801三井不。

こんな感じで、それぞれの基準で値が大きく異なりますので、銘柄単体を分析する際には注意しましょう。

 

追記

相場に完全復帰して第一作目のシステムに着手しているわけですが、エクセルをあまり触ってなかったせいもあり作業スピードがまだ全盛期に戻りません。

直近で作ったまともな作品が、パワプロ最新作を攻略していたときに作った友情コンボの最適解を検索するマクロだから……

もう11か月ぶりになるんかい^^;

そりゃ腕もなまるわ。

2 Responses to “東証と四季報で想定する浮動株比率が大分違うわけだけど”

  1. Ina より:

    みうらさん、どうもご無沙汰しております。

    3.11 投資フェスタ参加されるのですね。
    私も参加しますのでお会い出来るかもしれませんね。

    株式で参加したいセミナーが無かったのでFXのセミナーしか申し込んでおりませんが。。。。

    • miura より:

      おお!Inaさんお久しぶりです!
      参加されるのでしたら、ぜひぜひごあいさつだけでもさせてください^^
      ツイッターの方にDMしてみますので、余裕があればご確認お願いしますm(__)m

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